2019年11月、アメリカのグランドサークルをレンタカーでひとりで回っている時にアメリカンポリスに捕まった話をしようと思います(汗)
目次
警察官に止められる。まさかのスピード違反で逮捕?!
2019年11月、早朝4時にレンタカーでラスベガスを出発し、11時のアンテロープ・キャニオンのツアー参加へ向けてゴキゲンに車を走らせている時に事件は起こりました。
時間は朝8時過ぎ。ガラガラに空いているアリゾナ州の平坦な直線道路。順調にここまで来ていた私の車の前にめちゃくちゃ遅い年季の入った車がゆーっくり走っていました。
ぬるまゆ
対向車も全然来る気配ないし、抜いておくか・・・と思い、アクセルを深めに踏み込み前の車をすいーっと追い越しました。
どうやらこのあたりからアメリカンポリスにロックオンされていたようです。
そんなことに全く気付かず、「良い天気~!」とゴキゲンドライブを続けるぬるまゆ。
年季の入った車を追い越してからだいぶ走った後、ふとバックミラーを見ると、かなり車間距離を取ったパトカーらしき車が私の後ろにいることに気づきました。
*実際はこんなパトカーではなく、でっかいSUV車でした
ぬるまゆ
ちょっと気にはなったものの、自分がロックオンされているとは夢にも思っていないのでそのまま走り続けていました。
よく見るとパーティーカーかと思うほどカラフルな警告灯がキラキラ輝いています…
バックミラーを注視しながら運転し続けていると、パーティーパトカーは少しずつ車間距離を詰めてきています。
まさか?と思い、耳を澄ませてみましたがサイレンなどは聞こえません。
ぬるまゆ
そう思いながらもずーっと後をついてくるので、走りながら少しだけ車を右側に寄せてみたところ、後ろのパーティーパトカーも右に寄ってくるではないですか・・・。
ぬるまゆ
いまいち状況把握できてませんが、とりあえず車を路肩に停めます。
アメリカでは結構運転しているんですが、これまでパトカーに停められた経験がないので、こういう場合の正しい立ち振る舞いが全く分からない!!
とりあえず運転席に座ったまま、バックミラー越しに後方の動向を伺っていました。
アメリカンポリスがパトカーから出てきた
するとなんということでしょう。運転していた警察官がパトカーから降りて、私の車にゆっくり近づいてきます。
ぬるまゆ
心臓がバクバクしてきました。。。
車内でじーっとしていると助手席側から警察官が現れました。
ゆっくり窓を開けると、
警察官
ぬるまゆ
警察官
ぬるまゆ
「このやりとり何なの?私、何かしました…?」と聞きたい気持ちを抑えていると、
警察官
ぬるまゆ
アホの子みたいな返事になってしまいましたが、考えられるとすればさっき前を走っていた遅い車を抜いた時、ちょっとスピード出てたかな・・・と。
警察官
ぬるまゆ
警察官
ぬるまゆ
完全にやらかしました。ハイウェイだと思って走ってた道が一般道だったという・・・。
日本だと高速道路に入る時はゲートをくぐるので、まずこんな勘違いはないんですけど、アメリカだと高速道路でも有料道路でない限りゲート等がなく、ハイウェイ乗ったり一般道に降りたりの繰り返し。
さらに車通りがほとんどないとなると、どっちを走ってるのか分からなくなることが稀にあるのです。
これは本当にダメなやつ。ごめんなさい。。。
身分証明書の呈示を求められる
これはもう弁解の余地なし。煮るなり焼くなり好きにして下さい。
誠意を持って警察官の指示に従おうと覚悟を決めます。日本でも捕まったことないのに・・・( ;∀;)
警察官
ぬるまゆ
警察官は厳しい表情で身分証明書と私の顔と照らし合わせて見ています。鋭い視線に緊張が走ります。怖ひぃぃぃぃ!!
警察官
ぬるまゆ
すると、アメリカンポリスは助手席のダッシュボード下のグローブボックス(小物入れ)を指さし、
警察官
ぬるまゆ
警察官
ぬるまゆ
「いや、ないって言うてるやん?」ってちょっとカチンと来たので、ドヤ顔でグローブボックスを開けて見せようと思ったんですが。。。
何となく野生の感というか身の危険を感じて、ゆーーっくりダッシュボードの方に手を伸ばし、ゆーっくりグローブボックスを開けたんですね。
あとで知ったんですが、実はこれがとっても大事なポイントだったのです!
すばやく動くと警官に拳銃を抜かれる可能性もあるのだとか。。。
中を開けて見せたところ、警察官は何も入っていないことを確認し、
警察官
異議申し立てしますか?
違反した身で何なんですが、FOX TVで見ていたような犯罪者に対する荒い扱いは受けなさそうと分かった途端、ちょっとほっとして、
「まだ時間かかるのかな・・・ツアーの時間も迫ってきてるし、そろそろ解放してくれないかしら。違反切符もらって罰金払ったら終了かしら」
など考えながら、何やら書類に書き込んでおられる警察官をじっと見ていました。
すると警察官が、
警察官
ぬるまゆ
警察官
「異議ありますか」だと・・・?
日本だと警察官に「時速20キロオーバーです」って言われたら、それが『絶対』ですよね。
その覚悟でいたのに想定外の「異議ありますか?」との問いかけ。。。ゴネたら無罪放免になることもあるの・・・??
異議申し立てしたらどうなるの?
高速道路だと思って一般道走ってたので明らかに私の過失。でもそんなこと聞かれたら・・・。
怒られるかな、とも思いながら聞いてみました。
ぬるまゆ
警察官
弁護士?!
裁判所に出廷!?!?( ゚Д゚)
コワイコワイ、コワイコワイコワイコワイ!!
ぬるまゆ
警察官
終了ーーー!!
_(。⊿°」∠)_
おとなしく罰金を支払う選択をする
弁護士なんかそんな簡単に雇えないし、時間もないし、で警察官の判決(?)を受け入れます。
ぬるまゆ
警察官
危険人物ではないと判断されたのか、警察官の表情は少し穏やかになり、私の身分証明書一式を持って先ほどのパーティーパトカーへ戻って行きました。
書類の作成を待っている間、自分の車の中で
- 私、アメリカで犯罪者になるのかな?
- 日本のゴールド免許はどうなるんだろ?
- 罰金っていったいいくらになるんだ??
などと考えていました。やっちゃったな・・・。
しばらくして戻ってきた警察官から手渡された違反切符というか調書?がこちら。
この青い案内書きも一緒に手渡され、罰金はOfficial Payments (※現在はACI Payments, Incという名称に変更になっています)というウェブサイトで支払うように指示されました。
ウェブサイトはここね!ってご丁寧に印までつけてくれました。
肝心の罰金の金額は、15マイルオーバーだと237USドル!!!たっ、高い・・・( ̄▽ ̄;)
その日の夜、指定されたウェブサイトからクレジットカードで罰金を支払いました。ごめんなさい、以後気を付けます。
※罰金額は州によって異なるようです。
日本では交通違反すると罰金+持ち点の減点がありますが、アメリカでは異議申し立てしなかった場合、罰金+違反点数の加点があるそうです。
私もこの警察官から今回の違反の加点数を言い渡されたのですが、それが何点だったのか完全に忘れてしまいました…。免停は免れましたが。
違反切符に記載がありました。異議申し立てをする場合は12月5日の13時までにフリードニア地方裁判所へ出廷すること、と。
時間あったらどんな感じなのか行ってみたい気もしますが・・・。
まとめ
アメリカでスピード違反をした場合、警察官とはどういうやりとりがあって最終的にどうなるのか、をレポートしました。
- 警察に停止を促されたら、車を車道の右側(路肩)に寄せて停車する。
- 決して車外に出ず、車内で警察官がやってくるのをおとなしく待つ。
- 身分証明書(パスポート、国際運転免許証、日本の運転免許証)や車の登録証明書(あれば)を呈示。
- 警官と話す時はポケットに手を入れたり勝手に動いたりしない。基本的に両手はハンドルに。
- 警官から違反内容を告げられたら、内容を確認し、容認するのであれば指定の方法で罰金を支払う。不服であれば異議申し立てをし、指定された裁判所へ指定日までに、もしくは米国出国までに出廷する。
- 日本の免許証や点数には影響なし(今年ゴールドのまま更新しました)。もちろん罰金を支払わなかった場合はこの限りではありません。
私のようなやらかしをしないよう、皆さんは海外でも交通ルールを守って安全に楽しいドライブをして下さいね。
おまけ
どうでもいいんですが、違反切符をよく見たら、私の身長と体重まで明記されてるんですよね。
私は運転席に座ったまま、件の警察官を会話を交わしただけで、身長も体重も一切測っていません。警察官が私の見てくれで勝手に書いたもののようです。
身長が5.04フィート(約154cm)、体重が115ポンド(約52kg)。
これ、何ひとつ合ってない(・∀・)
しかもDefendant(被告人)って書かれてる・・・_(。⊿°」∠)_