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石垣島からフェリーで30分♬日帰りでも楽しめる黒島に行ってきました

4月の上旬に八重山諸島の黒島に行ってきました。

私はダイビング目的で4泊してきましたが、小さい島なので日帰りでも充分楽しめます。今回はそんな黒島の見どころのご紹介です!

黒島ってどんな島?どこにあるの?

おそらくあまりメジャーではないと思われる黒島。

名前は聞いたことあるような?でもどこにあるんだ?って方の方が多いかも知れませんね。

黒島は八重山諸島のひとつ。隆起サンゴで出来た島で、石垣島から南南西に18.5km、竹富島と西表島の間くらいに位置しています。

島がハート型をしているので「ハートランド」や「ハートアイランド」とも呼ばれているんですよ♬

島の周囲は13kmほど。坂も少ないので自転車で充分見てまわれます。

そして黒島は牛の島🐄

私が来島した2022年の4月上旬の時点で、島の人口が230人ほどに対し、島で飼育されている牛の数がなんと2,700頭以上!人口の10倍以上の牛がいるという、牛さんファーストののどかな島です🐄🐄

黒島へのアクセス方法

黒島には空港がありません。

よってアクセス方法は石垣島の石垣港離島ターミナルからのフェリー一択

以下の2社が運航しています。

  • 安栄観光
  • 八重山観光フェリー

2社の間で運航時間が微妙に違うので、ご自分のスケジュールにあった方を選ぶと良いですね。

運賃

料金は2社とも同じ。所要時間どちらも25分~30分です。

片道往復
大人(中学生以上)1,510円2,910円
小人(小学生)770円1,480円

時刻表

安栄観光 ※注意 ◆はGW、夏季のみ運航

石垣発黒島発
 7:50 8:30
 10:00◆ 11:40◆
 13:00 13:40
 17:30 18:10

八重山観光フェリー

石垣発黒島発
 8:00 8:40
 12:30 13:10
 17:10 17:40

*いずれも2022年4月現在 最新情報は各社のウェブサイトにてご確認下さい

どちらも往復で購入した方が割安ですが、当然のことながら復路も同じ会社のフェリー利用になります。石垣に戻る時間の自由度を考えると片道のみの購入という選択肢もアリ。

黒島に向けて出発します

今回は八重山観光フェリーで黒島に向かいました。

石垣港離島ターミナルからサザンイーグル号に乗り込みます。

他の離島に向かうフェリーと比べると小さめですね。

竹富島に差し掛かるあたりから海の色が変わってきました。良いお天気です。風は結構強めでしたが、30分ほどの乗船中さほど揺れは感じませんでした。

黒島に到着!こじんまりな旅客ターミナル。

ダイビングで黒島周辺の海に潜ることはよくあるのですが、上陸するのは初めてです。

島の形がハート型になっているでしょ💛

島内を自転車で散策します

港の目の前に佇むこの茶色い建物、「ハートランド」さんはカフェ兼レンタサイクルショップ。

こちらで自転車を借りましょう。

ハートランドさんにはかわいいニャンずもいます。ちょっとした休憩やお食事にもオススメ。

猫カフェより猫と遊べる黒島のカフェ、ハートランドに行ってきました

お店の前には牛のオブジェ。見つけやすいです🐄

尚、黒島に宿泊する人は宿で無料で自転車を貸してもらえます。

私は宿泊先のご主人に港まで迎えに来ていただき、宿に荷物を降ろして、お借りした自転車で早速島散策開始!

辺り一面牧草地。ここ、本当に沖縄?!とっても気持ち良いです(*´▽`*)

四方から「モォ~🐄」と牛の声が聞こえてくるのと共に、芳しい🐄さんのフンの香りも・・・(‘ω’)

舗装していないこんな道もあります。この景色どうですか?最高でしょ?

超至近距離で牛さんにご挨拶。5日間よろしくお願いしますね♪

それでは島の名所を紹介していきますね。

伊古桟橋

まず最初に訪れたのがこちら。伊古桟橋(いこさんばし)です。

やって来ました。まずはこの海の色!めちゃくちゃ綺麗でしょ?!

東屋でのんびり海を眺めるのも良いですね。

椅子が🐄さんの形になっています。

で、肝心の桟橋はといいますと・・・。こんな感じ。

前日までの荒天と強風で桟橋の右側の海は濁っていますけど、それでもこの色。

風の影響をあまり受けていない左側がいつもの色なんでしょうね。透明度も高くとっても綺麗です!

左手奥には西表島、右手奥には竹富島や石垣島も見えるんですよ~。

伊古桟橋は2005年に国の有形文化財に登録されたそうです。

この集落で漁業が盛んだった頃は、この桟橋も高頻度で利用されていたそうですが、現在はほとんど人がいません。

こんなに映えスポットなのに!絶景を独り占めできますよ~♬

桟橋の両側には砂浜のビーチも。砂も綺麗で遠浅ですが、遊泳は出来ないようです。

ちなみにこちら↓は干潮時の伊古桟橋。

さっきの写真と同じ日に撮ったんですが、そうとは思えないほどカラッカラ。遠浅の海なのでここまで干上がります。

月によって干潮・満潮時間も変わります。映え写真を撮りたいなら予め潮見カレンダーを確認して満潮時間に訪れることをお勧めします。

アサビシバナ

黒島港から西側に進むとすぐの場所にある、人がひとりやっと通れるくらいの岩があります。この岩が「アサビシバナ」。こちらの方言で「遊び岩」という意味なのだそう。

狭い岩の隙間をぬるっと抜けるとこの景色(≧▽≦)

ここも遊泳可能区域ではありませんが、飛び込みたくなるような美しいビーチがあります。

振り返ってアサビシバナを見てみるとこんな感じ。秘境感が漂っていますね。

ここも誰もいませんでした。

西の浜

アサビシバナからさらに西へ自転車で5分ほどの場所にある西の浜に向かいます。

西の浜への入口がこちら。「木漏れ日ロード」と呼ばれるその名の通り、木々のアーチの隙間から太陽の光が漏れてキラキラしています。

時々爽やかな風がすぅ~っと入ってきて、この時期はとっても気持ち良い!

木漏れ日ロードを抜けた先には・・・。

隙間から見える青い海にワクワクしますね!

はい、西の浜です!どうですか!この絶景!(゚∀゚)

この辺りは春~夏の後半にかけてウミガメの産卵が見られることもあるのだそうです。

残念ながらここも流れが速いので遊泳はできませんが、まぁ美しいです。ずっと見ていられる。

🐢が産卵のためにやってくるビーチにウミガメの形をした岩を発見!

前情報なしにこの岩を見て「わ!カメの形してる!ちゃんと甲羅もある!!すごいもの発見したかも?!」と興奮していましたが、あとで調べたらしっかり「亀岩」という名前がついているんだそうです(‘ω’)

ぬるまゆ

まぁ、誰がどう見たってカメやんな・・・

そんな亀岩に登ってみました。これもまた絶景です。

亀岩に限ったことではないですが、島の岩はすごくトゲトゲしていて先が鋭くなっています。ビーチサンダルで歩くと引っかかったり、足をスパっと切ってしまいそうなので、岩場を歩く場合はスニーカーが良いと思います。

次の目的地に向かいましょう。集落には牛の島らしく「牛の病院」がありました!

初めてみましたが、こちらは「黒島分院」とのこと。調べてみたら石垣市内に本院(?)があるんですね。本院のFBに「黒毛和牛の総合診療、大動物の動物病院」との説明書きがありました。

ぬるまゆ

”大動物”って言葉、初めて聞いたけども

港から集落に向かう長い一本道。両側はずっと草原が広がっています。

この道は「日本の道100選」にも選ばれているんですって。

黒島展望台

展望台にやってきました。ここが島で一番高い場所です。

展望台の脇にある東屋で休んでおられた地元の人にご挨拶していたら、展望台の外観の写真を撮り忘れるという痛恨のミスを犯します。。。

展望台からの景色!ここは北海道ですか?見事な草原ビュー! 海全然見えんしw

反対向きの景色。こちら側だと右手奥に少しだけ海が見えますね。

人の姿は全く見えませんが、牛さんの姿は確認できます。ほっこりする風景。

さてさて、次の場所に移動しますよ。この道も素敵!

仲本海岸

黒島で唯一の遊泳可能なビーチ、仲本海岸です。

おっと。「この海況では遊泳禁止」の立て看板!今日は泳いじゃダメなようです。

(この看板はその日の海況に応じて毎日変えられています)

仲本海岸は海水浴というよりシュノーケルで遊ぶ印象ですね。

下の写真をご覧いただくとお分かりかと思いますが、海岸の周囲をリーフが囲んでいるため、干潮時に潮だまりができます。

一番奥の濃い青色が外洋。その手前の茶色い道のように見えるのがリーフです。リーフの内側の潮だまりがプールのようになっていて、そこでのシュノーケルが人気なのだそうです。一番手前の緑色はアーサ(あおさ)です。

遊泳可能な海況の場合でもしっかり注意書きを読んで水遊びを楽しみましょうね。

宮里海岸の牛頭岩

宿泊先のすぐ目の前にある宮里海岸には毎日朝と夕方通いました。

ビーチに向かう道中には、こんな立て看板が。これはほっこりします!こういうのほんと好き💛

先に進むと「牛頭岩」の案内板があります。矢印に沿って歩き続けると・・・

ありました!牛頭岩です。

牛の頭の形をした岩が海に向かって張り出しています。この海岸も干潮満潮時の差が激しい!

4月の昼間はカラカラに潮が引いていてアーサも獲り放題ですね♬朝は潮が満ちていてとっても綺麗でした。

宮里海岸は島の西側にあるため、夕陽見物のスポットでもあります。

日帰り旅の場合は難しいですが、島に宿泊される方にはぜひご覧になっていただきたい景色です。

夕方の自転車散策。エモいです

 

島って猫が多いですよね。猫好きにはたまらない環境です。皆さんゴハン待ちですかね。

ぬるまゆ

理由は不明ですが、なぜか手前のニャンコにめっちゃ睨まれています

牧草の陰に何やらあまり見かけない生き物の姿・・・

クジャクですね。石垣島の北部でも遠めに何度か見たことはありますが、ここでは結構近くで見ることが出来ました。

黒島研究所

ウミガメの研究をしている施設。

正直期待してはいなかったのですが、なんとこれがめちゃくちゃ楽しかったのです!

施設内にはサメから始まり、カメもたくさん!エサを与えることもできるんですよ~

これ以外にも黒島に生息する海の生き物の水槽がいくつもあったり、黒島の生活や歴史についても学ぶこともできたりします。

ウミガメの研究をしている黒島研究所に行ってみました

ダイバーさんやシュノーケルする方、お子さん連れには間違いなく楽しんでいただける場所だと思います。

施設内はカメラでの撮影もOKです!

保慶海岸の振り向き牛の岩

黒島研究所を右手に見ながら先に進むと突きあたりの保慶(ほけい)海岸に出ます。

この保慶海岸には、「ノッチ」と呼ばれる奇形の岩がたくさんあり、その中に牛が振り返った姿のように見える岩があります。

コレ↓ がその「振り向き牛の岩」です。どうでしょう?そう言われれば、そう見えないこともない?

※ノッチとは隆起したサンゴでできた岩が荒波や海中の生き物によって時間をかけて浸食されてできたもの。

保慶海岸でも干潮時はこのように辺り一面アーサが絨毯のように姿を現します。

島唯一のスーパー たま商店

スーパーというより、まさに「商店」という呼び方がぴったり。黒島で唯一の商店、たま商店さん。アルコールやお菓子、日用品などは黒島内だとここでしか買えません。

(港や島内のところどころに自動販売機は設置されているので、お茶やジュース類は買えます)

品揃えはさほど多くはないですが、困った時にはこちらを利用するという感じでしょうか。ちなみに価格帯は「島価格」で、正直なところ割高です。

島民は日常の買い物もこちらでされるのかと思いきや、緊急性を要する場合(笑)は利用するという感じだそうで、普段はフェリーで石垣市内まで買い物に行かれるのだそうです^^

なかた荘

今回の黒島滞在で宿泊先に選んだのはこちら。「なかた荘」さんです。

綺麗に手入れされたお庭のアプローチの奥にある平屋の建物。素敵です!

私がお世話になったのは、なかた荘さんに一室しかないバス・トイレ付のお部屋。他のお部屋の宿泊者は、共同のお風呂・トイレを利用することになります。

私の滞在中はまだ涼しかったので利用しませんでしたが、エアコンは1時間ごとに100円玉を投入するタイプのものでした。

バス・トイレ付きのお部屋、1泊2食付きで1人6,500円。(バス・トイレなしのお部屋は1泊2食付@6,000円)

1泊朝食のみのプランや素泊まりのみも可能です。

でも、絶対に2食付きをオススメしたい!なぜなら、なかた荘さんのお食事、品数も多くバランスも良くてとってもおいしいのです。毎日食事の時間が楽しみでした(*’▽’)

ごはんはおひつから自分でよそうスタイル。お腹いっぱいいただけますよ(´~`)モグモグ

毎日夕食時にはこんな感じで泡盛がサービスとして提供されます。

残念ながら私はアルコールが全くダメなので飲めませんでしたが、他のゲストさん達は皆さん召し上がっておられました。

そしてお味噌汁には獲れたてフレッシュなモコモコフワフワのアーサ。

これまで沖縄でたくさんアーサを食べてきましたが、こちらでいただいた新鮮な黒島のアーサが一番おいしかった!

あと、毎食箸置きが違うんです!!この日の夕食時は牛さんの箸置き。

こういう見逃してしまいそうな遊び心、大好きです。かわいいですよね♬

オーナーのご夫妻もとても素敵な方で、大変快適な滞在となりました。

また黒島に滞在する機会があれば、なかた荘さんに泊まりたいです。

まとめ

牛の島、黒島。いかがでしたか?

島民曰く、「何もない島」とのこと。

確かに石垣島や近くの竹富島のようなオシャレスポットやSNS映えキラキラスポットはないかもですが、ゆっくり時間が流れていて、牛の鳴き声が聞こえる中を自転車で走っていると子供たちが「こんにちは!」と元気に挨拶してくれる、心が温かくなるとっても素敵な島です。

帰りはサザンパラダイス号で石垣島に戻りました。

  • 数日滞在するなら、石垣島からフェリーに乗船する前に食料品を準備しておくこと
  • 海メインなら干潮時間、満潮時間を事前に確認しておくこと。景色が全然違います!
  • 黒島研究所は楽しい!

おまけ

黒島のお隣りには、新城島(あらぐすくじま)という島があります。パナリ島とも呼ばれているのですが、この島の周辺の海がまた段違いに美しいのです!

これが新城島周辺の海。ダイビングのお昼休憩を新城島(上地島)の港でとりました。綺麗でしょ?

但し、新城島に個人で来島することは禁止されているため、シュノーケルツアー等に参加する必要があります。

この海どうですか?そそられますよね?

興味がおありの方はぜひツアーに申し込んでみて下さいね。

 

最後に。黒島島内で逃げ牛を見かけたら、竹富町農林水産課までご一報下さい!!笑

ぬるまゆ

”逃げ牛”って言葉も初めて聞いたわ