2025年と2026年の6月。
世界屈指のダイビングスポットとして知られる、マレーシア・ボルネオ島沖のシパダン島でダイビングをしてきました。
前回の記事では、私が2年連続で利用したScuba Junkie Mabul Beach Resort(スキューバージャンキー・マブール・ビーチリゾート)の予約方法やアクセス、客室、食事、ダイビング設備などを紹介しました。
今回はいよいよ、マブール島のScuba Junkieからシパダン島へ向かった実際のダイビングの様子をお届けします。
この記事に掲載している写真は2025年と2026年に潜ったときのものが混在しており、早朝にマブール島を出発し、シパダン島へ上陸して海に入り、島内で水面休憩をしながらダイビングを楽しむ一日の流れとして紹介します。
シパダンの海では、あまり逃げないカンムリブダイの群れ、目の前を埋め尽くすギンガメアジやバラクーダ、何度も出会ったウミガメなど、これまで数多く潜ってきた中でも忘れられない光景を見ることができました。
そして2026年には、私の記念ダイビングでまさかのハンマーヘッドシャークの群れにも遭遇しました。
写真だけでは伝えきれないシパダンの海の迫力と、実際に参加して分かった一日の流れを順に紹介していきます。

シパダン島のサインボード。青い海をバックに
初日はマブール島周辺でチェックダイブ
Scuba Junkieでは、シパダンへ向かう前にマブール島やカパライ周辺でチェックダイブを行います。
シパダンには流れの強いポイントもあるため、ガイドが参加者のスキルや器材の状態を事前に確認するためです。経験本数が多くても、到着初日からいきなりシパダンで潜ることはできません。
2026年の初日は、津波警報でダイビングが一時中止に
2026年の初日は、マブール島周辺でチェックダイブを兼ねて3本潜る予定でした。
ところが、1本目を終えてボートへ上がったころ、同日の朝フィリピンで発生した大きな地震の影響により、マレーシアにも津波警報が出たとの知らせが入りました。
安全確保のため周辺のマリンアクティビティはすべて禁止に。
ガイド
もちろん、地震も津波警報もガイドたちの責任ではありません。
ぬるまゆ
そんな話をしながら、残念ではあるもののこの日はリゾートで過ごすことに。
ところが14時を過ぎたころ津波警報が解除され、ダイビングを再開するとの知らせが!今日はもう潜れないと思っていたダイバーたちは大喜び!!
一方で、午後から休めると思っていたはずのガイド陣はどことなく足取りが重そう(笑)。

足取り重そうなガイド陣
その姿を見て、
ぬるまゆ
ガイド
さっきとは立場がすっかり逆に・・・。
そこからもう一度準備をして、この日は合計2本潜ることができました。予定していた3本には届きませんでしたが、津波警報による中止と解除、ダイビングの再開、そしてガイドたちとのこんなやり取りまで含めて、いろんな意味で忘れられない一日になりました。
入島人数が制限されているシパダン島
シパダン島に上陸したら好きなだけ潜れるわけではありません。
シパダン島へ入域できるのは、ダイバーとシュノーケラー、合わせて1日254名まで。※2026年6月現在
入島するにはSabah Parks(サバ州公園局)が発行する許可証が必要です。
許可証の手配はSabah Parksに登録されたダイビングショップやリゾートを通して行います。個人でシパダン島へ行って現地で当日券を購入するような仕組みではありません。
Scuba Junkieのパッケージではシパダンの許可枠が保証されていましたが枠には限りがあるため、希望日が決まっている場合は早めの予約がおすすめです。
なお、入島人数や潜水本数などの規定は変更されることがあります。予約時には利用するダイビングショップへ最新情報を確認してくださいね。
入島許可証料金は1人1日450マレーシアリンギット!高い!!
シパダン入島許可証料金は1人450マレーシアリンギット(RM) /日。2026年6月時点でRM1が約39円だったので1日17,550円!
つまり、シパダンで3日潜る場合、RM450×3日=RM1,350 入島料だけで52,650円です。怖いでしょ。ね。
この金額見たら一瞬
ぬるまゆ
となるレベル。世界の海洋保護区の中でもかなり高額な部類に入るそうです。
2025年はこの料金を支払ってシパダンで潜れるのは1日2本までだったんですよ。どんだけー
2026年5月からは料金据え置きで1日3本へ変更されたため、前年より1本多くシパダンで潜れるようになりました。
料金や規定は今後変更される可能性があるため、予約時に最新の金額を確認してください。
【出典:Sabah Parks公式「Diving at Sipadan Island」】
シパダンでは環境保護のルールが厳しい
世界的に貴重な海洋環境を守るため、シパダンではダイビング中のルールが厳しく定められています。
現地で説明を受けた主なルールは、次のとおりです。
Scuba Junkieの同意書にも、生き物を触る・追いかける、サンゴにつかまる・立つ・ひざをつく、海中のサンゴや貝殻を持ち帰るといった行為をしないことが明記されています。
【出典:Scuba Junkieの規約】
海中ではダイブマーシャルと呼ばれるパトロール隊が監視している
シパダンでは、ルールを説明されて終わりではありません。海中にはDive Marshal(ダイブマーシャル)と呼ばれるパトロール隊が配置され、ダイバーの行動を監視しています。
現地で受けた説明では、着底やサンゴの損傷、生き物を追いかけるといった違反行為を見つけると証拠として写真を撮影されることがあるそうです。
その場でダイビングを中止させられる可能性があるほか、後日、違反したダイバーを引率していたダイビングショップへ連絡が届くとのことでした。悪質な場合には、以後シパダンで潜ることを制限される可能性もあります。
Scuba Junkieの規約にも故意にルールへ違反したゲストをその後のアクティビティから除外できることが明記されています。
違反は本人だけの問題ではありません。ダイビングショップは限られた入島許可枠を扱っているため、引率したガイドやショップにも迷惑をかけることになります。
「少しくらいなら大丈夫」と考えず、適切な中性浮力を保ち、生き物とは距離を取り、ガイドの指示を守ることが大切です。
Scuba Junkieからシパダンへ向かう一日の流れ
必ず前日のうちに、ダイニングエリアにあるスケジュールボードで出発時間のボートの番号を確認しておきましょう。

前日にスケジュールボードで出発時間を確認
シパダンで潜る日はまだ薄暗い早朝から準備が始まります。
Jettyの器材保管場所から自分の軽器材を持ってボートへ。通常、重器材は予めスタッフがボートに運んでくれてセッティングまでしてくれています。
マブール島を出発すると、シパダン島までボートで移動します。乗船時間は約30分。朝焼けを眺めながら海を進む時間も、シパダンへ向かう日の楽しみのひとつでした。
私が訪れた時はずっと海況が良かったので全く問題なしでしたが、心配な人は酔い止めを飲んでおきましょう。
- シパダンへ向かう朝に見えた虹
- 夜明けのマブール島と出発を待つボート

器材を積んだボートでシパダン島へ
シパダン島へ上陸し、入島手続き
シパダン島へ到着したらまずSabah Parks(サバ州公園局)の事務所で入島手続きを行います。手続きはガイドが進めてくれるため、私たちダイバーは何もしなくて大丈夫。
毎朝、シパダン島に上陸するたびにこの手続きを行います。
- Sabah Parks(サバ州公園局)のシパダン島事務所
- シパダン島への入島手続きを行うカウンター
手続きが終わったら器材を積んだボートでその日のダイビングポイントへ向かいます。
シパダン島の大きな特徴のひとつが島を囲むように広がるダイナミックな地形。白い砂浜からわずか数メートル沖へ進むだけで、海底は水深600m級まで垂直に落ち込むドロップオフへと一変します。
穏やかな南国のビーチのすぐ先に圧倒されるような底の見えない深い青の世界が広がっています。
海況やその日の状況に合わせて1本のダイビングで複数のポイントを移動しながら回ることもありました。
ダイビング時間はポイントやチームのレベルにもよりますが、1本だいたい60分弱。結構長めです。
- ダイビングポイントを確認しながらガイドのブリーフィングを受ける
- シパダン島の砂浜に停泊するダイビングボート
- シパダン島内に掲示されたダイビング時の注意事項
- シパダン島周辺のダイビングポイント
水面休憩はシパダン島内で
ダイビングが1本終わるごとにとシパダン島へ戻り、次のダイビングまで島内で水面休憩を取ります。
真っ白な砂浜と透明な海を目の前にしながら休憩できるのは、シパダンならではです。
- 水面休憩や食事に利用するシパダン島内の休憩所
- 水面休憩中に歩いたシパダン島の白い砂浜
休憩用の建物や東屋があり、ランチやおやつを食べたり、海を眺めながら身体を休めたりして過ごしました。
- 専属スタッフがランチを準備してくれている
- おやつもあり。この日はブダイ色のカステラ!笑
トイレもシパダン仕様。わりと綺麗なので全く抵抗なく利用できます。

トイレはバラクーダのペイントが施されている

透明度の高い海に浮かぶダイビングボート
2025年、2026年とも、水面休憩中にガイドの案内でTurtle Hatchery(ウミガメ孵化施設)も見学させてもらえました。施設や見学時の注意点については、前回の記事で詳しく紹介しています。

水面休憩中に見学したシパダン島のウミガメ孵化施設とフレンドリーなガイド陣
【内部リンク:前の記事「ウミガメの孵化施設」】
シパダン島はネコ天国
厳しいルールや入島手続きのあるシパダンですが、島内で水面休憩をしているとあちこちでネコさまを見かけます。
東屋の近くで気持ちよさそうに寝ていたり、ダイバーたちのそばへやってきたり。白い砂浜と青い海に囲まれた島ですが、陸上はちょっとしたネコ天国でもありました。ネコ好きさん大歓喜!!
- あれ?何か落ちてる・・・
- スヤァ・・・
- 水面休憩中、島内でのんびり過ごしていた猫
- ランチが始まるとより距離を詰めてくる
水中も陸に上がってからも幸せが過ぎます。高い入島料払って良かったわwww
逆にニャンズが苦手な人はちょっとしんどいかもですね。同じチームにいたネコ嫌いのダイバーはネコから逃げるためにランチのプレートを持ちながら走り回っていましたw
シパダン名物、カンムリブダイの群れ
シパダンで楽しみにしていた生き物のひとつが、カンムリブダイです。
英名はBumphead Parrotfish(バンプヘッドパロットフィッシュ)。名前のとおり大きく盛り上がった額が特徴で、1匹でもかなりの存在感があります。
カンムリブダイに会える海はそれなりにありますが、これだけ群れになっていてしかもあまり逃げないカンムリブダイをじっくり観察できるのはシパダンくらいじゃないでしょうか。
2025年はBarracuda PointやLobster Lairsというポイント、2026年はWhitetip AvenueからCoral Gardenへ向かうルートやBarracuda Pointなどでその群れに出会うことができました。
大きな身体のカンムリブダイが何匹も連なって泳ぐ光景は迫力がありますが、動きはどこかのんびり。強面の顔とのギャップもあって、見ているうちにだんだんかわいく思えてきます。

シパダンを群れで泳ぐカンムリブダイ(Bumhead Parrotfish)
- 目の前を群れで通過するカンムリブダイ
- シパダンではこの距離感でじっくり観察できる
オス同士の喧嘩、その衝突音まで聞こえた
印象に残っているのが、Barracuda Pointでのオス同士の喧嘩です。
といってもこの決闘シーンを見たわけではないのですが、2匹のカンムリブダイが頭と頭がぶつかる衝突音がはっきり聞こえました。
例えて言うなら、水中で爆弾が爆発したような音。シパダンでは2年を通して何度もカンムリブダイに出会いましたが、あの「ゴンッ」という音は、今でも鮮明に覚えています。

ドヤるガイドw
Netflix『Our Oceans』にも登場したカンムリブダイ
このシパダンのカンムリブダイのオス同士で頭をぶつけ合う様子は、Netflixの自然ドキュメンタリーシリーズ『Our Oceans』(地球の海その神秘に満ちた世界)のエピソード2:インド洋編 にも登場します。
担当したのは、エミー賞・BAFTA受賞歴を持つ水中撮影監督のRoger Munns氏。撮影チームはScuba Junkie Mabulに滞在し、Scuba Junkieのダイブマスターやボートスタッフのサポートを受けながら複数回にわたる撮影の末、この貴重な行動を映像に収めたそうです。
ナレーションはバラク・オバマ氏。私が水中で聞いた、あの「ゴンッ」という衝突音と迫力を映像でも見ることができます。迫力があってとても興味深い内容になっているので、興味のある方はぜひNetflixでご覧ください。
目の前を埋め尽くすギンガメアジとバラクーダ
カンムリブダイと並んでシパダンを代表する光景がギンガメアジとバラクーダの大きな群れです。
2025年にはLobster Lairsでは今まで見た中で一番大きなバラクーダの群れに遭遇しました。2026年はそこまで大きなバラクーダの群れを見ることは出来ませんでしたが、ギンガメアジは2025年も2026年も安定してHanging GardensというポイントやSouth Pointで見ることが出来ました。
ギンガメアジの群れはシュノーケリングでも見ることが出来る
シパダンではギンガメアジの群れも安定的に見ることが出来ました。しかもすごく浅い場所で時間をかけてゆっくり見れます。
途中でシュノーケリングしている人たちもやってきたので、それくらい手軽に見れるってことですよね。
同じポイントでも群れの位置や形、光の入り方は毎回違い、そのたびに見え方が変わります。シパダンへ来たことを実感させてくれる光景のひとつでした。

視界いっぱいに広がるギンガメアジの群れ

ダイバーの目の前を埋め尽くすギンガメアジの大群
頭上を覆うバラクーダのトルネード
バラクーダが密集して大きな渦をつくりながら泳ぐ姿はギンガメアジとはまた違った迫力があります。
群れの下から見上げると、無数のバラクーダが頭上を覆い、青い海の中に巨大な壁ができたように見えました。
カンムリブダイの群れを間近で見る迫力、ギンガメアジに視界を埋め尽くされる感覚、そして頭上を覆うバラクーダ。ひとつの海で、これほど性格の異なる魚群を次々と見られることが、シパダンの大きな魅力だと思います。

画角に入りきらないほど大きなブラックフィンバラクーダの群れ
シパダンではウミガメがほぼ毎ダイブ現れる
大きな魚群に目を奪われがちなシパダンですが、もうひとつ驚いたのがウミガメの多さです。
2025年と2026年を通して、シパダンではほぼ毎回のダイビングで、アオウミガメやタイマイに出会いました。
Drop Offではアオウミガメとタイマイが次々と現れ、Hanging Gardensをはじめ、ほかのポイントでも何度も姿を見せてくれました。
サンゴのそばで休んでいるカメ、海底付近をゆっくり泳ぐカメ、光が差し込む水面へ向かって浮上していくカメ。
「生き物に必要以上に近づかない」を掲げているシパダンだからこそ、ここに暮らしてるカメたちはもダイバーが近づいてきてもすぐに逃げるわけではなくのんびりしています。
カメさん好きにはこれまた天国のような島です。癒される~

ツバメウオの群れとアオウミガメ。竜宮城に案内してもらえそう!笑
- 気持ち良さげにドリフトダイビングに参加してきたアオウミガメ
- 目の前でくつろぐ2匹のアオウミガメ
大物が次々と現れる海
シパダン島ではグレーリーフシャークやホワイトチップシャーク、さらに大きなナポレオンも幾度となく遭遇しました。
ロウニンアジも何度か姿を見せてくれました。
サンゴ礁の周りを泳ぐ色鮮やかな魚を眺めていたかと思えば、沖からサメやナポレオンが現れ、振り返ればウミガメがいる。どこを見ればよいのか迷ってしまうほど、次々と生き物が登場します。
555本目に現れた50~70匹のハンマーヘッドシャーク
シパダンで潜っていると、ほぼ毎ダイブ、ハンマーヘッドシャークを探してブルーウォーターの中を泳ぐ時間があります。
サンゴ礁から離れ、周囲に目印のない青い海の中を泳ぎながら深場からハンマーが上がってこないか探します。
2025年は一匹も見ることができませんでした。本当にゼロ。
そんな経験を前年にしていたので、2026年も何も現れないブルーウォーターを泳ぎながら、
ぬるまゆ
と思っていました。
そんな気持ちが一変したのが、South Pointで迎えた555本記念のダイビングです。
いつものようにハンマーを探していると、深い海に白いビニール袋のようなものが見えました。
ぬるまゆ
とスルーしかけた時、そのビニール袋がブリンっと裏返り、なんとそれに目が付いていて私と視線が合ったのです!!
ぬるまゆ
状況が把握出来ず数秒固まっていたのですが、白いビニール袋だと思っていたものがハンマーのお腹部分だったとすぐに理解しました。
ぬるまゆ
驚きと興奮から水中で思いっきり大声を出し、ガイド陣含めグループのみんなの注意を引きました。
深場からハンマーヘッドシャークが一匹、また一匹と姿を現し始めます。
次々と現れたハンマーは最終的に50~70匹ほどの大きな群れに。私たちはもちろん、ガイド陣も大興奮!!
ラッキーなことにその場にいたダイバーは私たちのグループだけだったため、他のグループに散らされることもなくゆっくりと群れを眺めることができました。
2025年には「もう探さなくてもいい」とまで思っていたハンマーヘッドシャークがまさかの555本目の記念ダイブで、しかもこれほど大きな群れになって現れるとは思いもしませんでした。
掲載している画像は友人が撮ってくれた動画から切り出したものなので画質は良くありませんが、深場から一匹ずつ湧いてくるように現れたハンマーの群れと、最初に見つけたときの興奮は、鮮明に覚えています。
- 555本記念のダイビングで深場から次々と現れたハンマーヘッドシャークの群れ
- 私たちのグループだけでゆっくり見守ったハンマーヘッドシャークの群れ

特徴的な頭の形まではっきり見えたハンマーヘッドシャーク
翌日、ガイドのフィンが変わっていた(笑)
おそらく昨日まではガイド自身もハンマーに出会える確率をそれほど高いとは思っていなかったのでしょう。
ところが群れに遭遇した翌日。ガイドの足元を見ると・・・
ぬるまゆ
いつものフィンが、より速く泳げるバラクーダフィンに変わっていました。昨日のハンマーを見て完全にやる気になってる!笑。
再び群れが現れたときに備えて本気で追いかける準備をしてきたようです。かわいい。
とはいえ、結局ハンマーを見たのはそれが最初で最後。私たちのガイドは「ガイド歴16年の中で、あの規模のハンマーの群れに遭遇してしっかり動画も残せているのは初めて」とも話していました。翌日、ガイドが装備まで変えて登場したのも納得。ガイド陣にとっても特別な遭遇だったんですね。
大物だけではない色鮮やかなシパダンの海
シパダンというと、どうしても大物や魚群に注目しがちですが、海中の美しさはそれだけではありません。
水中には大きく広がるサンゴがあり、その周りを数えきれないほどの小魚が泳いでいます。
青い海に光が差し込み、サンゴの上を赤やオレンジ、黄色の魚たちが漂っている光景はとても色鮮やかです。
沖を見れば大物が現れるかもしれない一方、サンゴ礁へ目を向ければハナダイやデバスズメダイの群れ、イソギンチャクにはクマノミをはじめとする小さな生き物たちが見つかります。
迫力のある魚群と光が差し込む穏やかなサンゴ礁。その両方を一度の旅で味わえることがシパダンで潜る魅力なのだと思います。

閉じたイソギンチャクの間から顔をのぞかせるカクレクマノミさんたち

ドリーことナンヨウハギをはじめ色とりどりの魚が集まる
- 立派なリュウキュウキッカサンゴ
- 色鮮やかな魚たちが舞う生命にあふれたシパダンのサンゴ礁
マブール島・カパライ周辺ではマクロ生物も
今回の滞在では、シパダンだけでなく、マブール島やカパライ周辺でも潜りました。
こちらでは、ウミウシ、ニシキフウライウオ、ヨウジウオやテグリの仲間、ハナイカ、トウアカクマノミ、ダンゴイカなど、小さな生き物もたくさん観察できました。
大きな群れや大物との遭遇を楽しむシパダンと、じっくり海底を探しながらマクロ生物を見つけるマブール島・カパライ周辺。
雰囲気の異なる海を組み合わせて潜れることも、Scuba Junkie Mabul Beach Resortを拠点にする楽しさのひとつでした。
2025年は1日2本まで。2026年からは1日3本潜れるようになった
前半でも触れましたが、2025年に参加した時はシパダン国立公園内で潜れるのは1日2本までだったんです。
朝からシパダンで2本潜った後、マブール島やカパライ周辺へ移動して3本目を潜るのが基本的な流れでした。
ところが、2026年5月からは規定が変更され、シパダンの入島許可料は据え置きのまま1日3本潜れるようになりました!!
私の場合シパダンで潜った本数は、2025年が3日間で6本、2026年も同じく3日間で合計9本です。
入島許可料金そのまま、日数も同じで3本多く潜れることが出来たおかげで当然前年より満足感も大きくなりました。
【出典:Scuba Junkie「2026年5月から1日3本」】
体力に余裕があればマブール島に戻ってからナイトダイブも
2026年はシパダンで3本潜ったあと、1日だけScuba Junkie Mabul Beach Resortのハウスリーフでナイトダイブにも参加しました。元々ナイトダイブは予定していなかったのですが、せっかくだからとガイド付きでお願いすることに。
その日のダイブ数は1日合計4本。あまり良い写真がなかったので掲載はしませんが、ハナイカ、ダンゴイカ、ホワイトブイオクトパス(現在和名なし)など、昼間とは違う生き物を見ることができました。
ナイトダイブ(別料金)は予約してなくてもガイドがOKしてくれれば当日も可能。出来れば前日までにナイトダイブをしたい旨をガイドに伝えておくと確実に参加出来ると思います。
翌日のシパダンダイビングに響かないよう、無理をせず楽しめる範囲で参加するのがよいと思います。
ちなみにシパダン島ではナイトダイブは出来ません。
まとめ|それでも行きたかったシパダン島
シパダン島は、誰でも自由に上陸して潜れる場所ではありません。
人数制限があり、入島許可証が必要で、環境を守るための厳しいルールもあります。日本からの移動も長く、許可証料金もかなり高額。
それでも、実際に潜ってみると、カンムリブダイ、ギンガメアジ、バラクーダ、ウミガメ、サメ、ナポレオン、そしてハンマーヘッドシャークまで、次々と現れる海の豊かさに圧倒されました。
特に、2025年には一度も見ることができなかったハンマーヘッドシャーク。ハンマーへの期待値はゼロで臨んだ555本目の記念ダイブで、50~70匹ほどの群れになって現れたあの感動は忘れられないと思い出になりました。まさに一生に一度あるかどうかの経験でしたね。
一方で、シパダンの魅力は大物だけではありません。光が差し込むサンゴ礁、色鮮やかな小魚、ほぼ毎ダイブ出会えるウミガメ、そして水面休憩中に島で過ごす時間まで含めて『シパダンでの一日』です。
2025年に初めてひとりで訪れ「またこの海で潜りたい」と思い、2026年に友人たちを引き連れて戻ってきました。
規定や料金は今後も変わる可能性がありますが、環境を守りながらこの特別な海がこれからも残ってほしいと思います。

シパダンでのダイビングをサポートしてくれた陽気で頼もしいScuba Junkieのガイドたち

シパダンからマブール島へ戻るボートから見えたMabul Water Bungalows Resort
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長い記事になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
























